香りに関係するものは危険

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カーフレグランスを母のプレゼント用に購入

45歳の女性・団体職員です。

毎年母親に誕生日プレゼントを贈っています。

いつもは実際の店舗をまわって選んでいるのですが、その年はどうしても誕生日プレゼントを買いにいく時間がなくて、しかたがなくインターネットで探すことにしました。

何にしようかと色々インターネットのショッピングサイトを見て回っていたのですが、漠然と探すにはインターネットは広すぎます。

その中でちょっと高級なブランドの車用カーフレグランスを見つけました。

以前母親が車の芳香剤はなかなか気に入った香りのものがない、と言っていたことを思い出し、これはいいかも、と思って情報を集めました。

しかし商品の特徴や推薦の言葉などはいろいろ書かれていても、実際の香りの感覚は言葉ではなかなか伝わるものではありません。

特に高級なフレグランスになればなるほど、いろいろな香りをブレンドしているので、どんどん想像しにくくなってきます。

しかし実際そのカーフレグランスを販売している店まで香りを確認しに行く時間はないですし、誕生日に間に合わせるにはもうギリギリの日程だったので、仕方なくその中から一番母親の気に入りそうなものを選んで購入しました。

実際のカーフレグランスが届いて、母親に手渡し、2人で一緒に開けてみることにしました。

パッケージは黒で統一されていてとてもシック、リボンもゴールドでとても高級感があります。

そして中から出てきたボトルも、本当の高級なパフュームのようないでたちの瓶で、母親と2人で「なんだかすごく高級そうな感じだね」とテンションがあがります。

そして木でできたふたを開けて香りを嗅いだ瞬間、2人とも眉間にしわがよりました。

確かに非常に高級そうな、実に素晴らしい香りなのですが、なんというか母親のイメージからはちょっと外れた甘さの強い香りなのです。

夜のパーティーに行くときに、身体につけてもおかしくないようなそんな香です。

これはさっぱりした母親の好みからもちょっと外れてしまっています。

2人とも瞬間的に同じことを思ったようです。

香り系の商品は実際に嗅いでみないと危険

しかし母親は私にお礼をいって、早速カーフレグランスをうつす小さなビンと竹串を買ってきて車の中につけました。

何度もいいますが、本当にいい香りなんですが、母親の車はこのカーフレグランスに負けてしまうのです、広さも格も。

カーフレグランスが強すぎて、しめ切っていると狭い車の中が香りで充満してしまって強すぎますし、軽自動車に毛が生えたような(はっきりいってしまうと安い)車には、香りが高級感ありすぎでした。

しかも買い物した後の食品の匂いと混じることもあり、せっかくのよい香りが台無しになることもありました。

こういうカーフレグランスは大きな高級車にこそ似合うものなのだなあとしみじみ思いました。

せめて香りが確認できていれば、その雰囲気や強さで購入を取りやめていたかもしれません。

しかしインターネットショッピングでは香りはどうやっても確認することができません。

嗅覚は人間の五感の中で一番古い脳で感じるというだけあって、人間の生理なんかにも影響を受けますので、香りのするものはちゃんと実際に嗅いで確認しないといけないんですね。

どんなに周りがいい香りといっても、自分の好みに合わなければ不快だし、時には頭痛などを引き起こすこともあります。

香りの情報を文字だけで判断するのはもうやめようと思います。

フレグランスなどはショッピングサイトなどすぐに購入せずに、必ず実店舗で確認してから購入します。

インターネット上のショッピングは本当に便利ですが、香りに関する物に関しては落とし穴があるなぁ、と反省した1件でした。

それでも母親が最後まで喜んで(表面上は)使い切ってくれたのは、唯一の救いでしたが。

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